宅配便の「不在通知」ショートメールが届いた
——本物と詐欺の見分け方
「『お荷物をお届けに上がりましたが不在のため持ち帰りました』というショートメールが来ました。ちょうど通販の荷物を待っていたので、あやうく押すところでした。これは本物でしょうか」(60代・女性)
※ よくいただくご相談を、個人がわからない形で再構成しています。
結論からお伝えします。このショートメール(SMS)は詐欺です。
見分け方は、実はとても簡単です。ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便は、不在通知をSMSで送っていません。不在のお知らせは、紙の不在票か、事前に登録した公式アプリ・LINEで届きます。ですから「宅配便の不在通知SMS」は、中身を読むまでもなく偽物と判断してかまいません。
この詐欺のねらい
メールの中のリンク(青い文字)を押させて偽サイトに誘導し、次のどちらかを狙います。
- 宅配業者そっくりの画面で、電話番号・パスワード・カード番号を入力させる
- 「アプリを更新してください」などと言って、偽アプリをインストールさせる(Androidに多い手口。感染すると自分のスマホが詐欺SMSの発信元にされてしまいます)
どうすればいい? ——「押していない」なら削除するだけ
リンクを押していなければ、何の被害もありません。そのまま削除してください。返信も不要です(返信すると「使われている番号」だと知らせることになります)。
本当に荷物を待っているときは、SMSのリンクからではなく、通販サイトの注文履歴にある「配送状況」や、宅配業者の公式アプリから確認するのが安全な習慣です。
押してしまった・入力してしまったときは
段階によって、やることが変わります。あわてず順に確認しましょう。
リンクを押して、画面を見ただけ
ほとんどの場合、それだけでは被害は出ません。すぐに画面を閉じれば大丈夫です。
IDやパスワードを入力してしまった
そのサービスのパスワードをすぐに変更してください。同じパスワードを他でも使っている場合は、そちらも変更が必要です。カード番号を入れてしまった場合は、カード会社に連絡して利用停止と再発行を相談します。
アプリをインストールしてしまった(Android)
機内モードにして通信を止め、そのアプリを削除します。ご自身での判断が難しければ、そのままの状態でスマホを窓口へお持ちください。一緒に確認します。
窓口では、こう解決しました
冒頭の方は、押す前に相談に来てくださったので、削除して終わり——ではなく、せっかくの機会なので「本物の確認ルート」を一緒に整えました。よく使う通販の注文履歴の見方と、ヤマト運輸の公式LINE通知の登録です。「これからは荷物の連絡はここにしか来ない」と決まったので、偽物が来ても迷わなくなりました。所要時間は約20分です。
- 宅配業者は不在通知をSMSで送らない。来たら偽物、削除でOK
- 荷物の確認は、通販の注文履歴か公式アプリから
- パスワードを入れてしまったら、すぐ変更
- アプリを入れてしまったら、機内モード→削除→不安なら窓口へ