「ストレージの空き容量がありません」と出た
——消していいもの、ダメなもの
「『ストレージの空き容量がありません』と何度も出て、写真が撮れなくなりました。孫の写真は絶対に消したくないんです。何を消せばいいのか、消して大丈夫なのかがわからなくて」(70代・女性)
※ よくいただくご相談を、個人がわからない形で再構成しています。
「ストレージ」とは、スマホの中の保管棚のことです。写真・動画・アプリはぜんぶこの棚にしまわれていて、棚がいっぱいになると新しいものが入らなくなります。この表示が出たときに、まずお伝えしたいことがあります。
あわてて何かを消す前に、「写真の逃がし先」を先に作りましょう。順番を間違えなければ、思い出は一枚も失わずに解決できます。
手順① まず、棚の中身を確認する
- iPhone:設定 → 一般 → iPhoneストレージ
- Android:設定 → ストレージ(機種により「デバイスケア」など)
色分きの棒グラフで「何が場所を取っているか」が見えます。窓口に来る方の9割は、写真と動画が原因です。特に動画は写真の何十倍も場所を取ります。
手順② 写真の「逃がし先」を作る(ここが最重要)
写真をクラウド(インターネット上の保管庫)に自動で控えを取る設定をします。代表は次の2つです。
- Googleフォト:iPhoneでもAndroidでも使えます。無料で15GBまで
- iCloud写真:iPhoneの標準。無料は5GBまでで、足りなければ月額150円(50GB)〜の追加契約
- Amazonフォト:Amazonプライム会員なら写真は容量無制限(追加料金なし。ただし動画は5GBまで)
【どれを選ぶ?かんたん判断表】
| あなたの状況 | おすすめ | 月額 |
|---|---|---|
| iPhoneだけで完結したい・手間を最小にしたい | iCloud 50GB | 150円 |
| Androidやパソコンでも見たい・家族と共有したい | Googleフォト | 15GBまで0円 |
| すでにAmazonプライム会員(買い物や映画で利用中) | Amazonフォト | 追加0円 |
| 月額をかけたくない・パソコンが使える | パソコン・外付けHDDへ移す | 0円 |
Amazonプライム会員で「写真無制限」が使える方が、あえてiCloudの150円プランを選ばれたことがあります。理由は「たまった写真の引っ越しが大変だから」。
いちばん安い方法より、「続けられる手間」で選ぶのが正解です。迷ったら、今の使い方を見ながら一緒に決めましょう。
クラウドへの控え(バックアップ)が終わった写真は、スマホ本体から削除してもクラウドに残ります。Googleフォトには「空き容量を増やす」というボタンがあり、控え済みの写真だけを本体からまとめて消してくれます。
⚠️ ひとつだけ注意。iCloud写真の場合は、iPhoneで写真を消すとiCloud側も消えます(本体とクラウドが連動しているため)。仕組みが違うので、ここで消してよいかの判断に迷ったら、消す前にご相談ください。
手順③ それでも足りなければ、アプリを整理
- 1年以上使っていないアプリは削除してOK。アプリを消しても、登録した情報(アカウント)は消えません。必要になったらまた入れ直せます
- LINEの「写真・動画の自動保存」がオンだと、他人から届いた画像がどんどん棚にたまります。設定の見直しも効果的です
注意:「スマホをきれいにします」という広告アプリは入れない
容量不足で検索すると「クリーナーアプリ」「最適化アプリ」の広告がたくさん出てきますが、入れる必要はありません。効果がないだけでなく、過剰な広告表示や有料契約への誘導など、かえってトラブルのもとになるものが多いのです。この記事の手順(標準機能だけ)で十分に空きは作れます。
窓口では、こう解決しました
冒頭の方は、5年分の写真と動画で棚の95%が埋まっていました。Googleフォトで控えを取り(Wi-Fiでゆっくり2日がかり。ご自宅で進む設定にしてお帰りいただきました)、後日もう一度お越しいただいて、控えが済んだことを2人で確認してから本体の写真を整理。お孫さんの写真は一枚も失わずに、棚の空きは6割まで回復しました。2回あわせて約60分です。
- あわてて消す前に、写真の「逃がし先」を先に作る
- 設定 → ストレージで「何が場所を取っているか」を見る
- Googleフォトの「空き容量を増やす」は控え済みだけ消すので安全
- iCloud写真は本体と連動。消す前に仕組みの確認を
- 「クリーナーアプリ」の広告は入れない
→ 料金のくわしいご案内はこちら
📝 容量以外も気になる方は 無料スマホ健康診断(7問) でまとめてチェックできます。